きっと此処からワ~イなんだ~

一生遊んで暮らしたい

沼に落ちたらそこはV6だった。20th yearからの新参が楽しく沼を泳ぐ様子です。

「自担が結婚しました」というパワーワードに対して今言えること

ずっとこのブログの存在を忘れておりました。三日坊主の悪いところが見事に出ています。初回更新以降一切ナシって……

もう2016年も終わりを迎えようという頃ですがいかがお過ごしでしょうか。私は相変わらず、色んなものに追われては別のものを追いかける逃避行動をとっています。

さてそんな中、更新せざるを得ない事態が巻き起こってしまいました。備忘録として残さざるを得ない境目の日。未だに感情の整理が着いたとは言い難いのですが。




自担が結婚しました。大好きな大好きな長野くんが結婚しました。はじめてハマったアイドルが、ついに1つの家庭を築く決意をしました。愛した1人の女性と身を固めることになりました。


私は所謂20周年新規の者で、ファン歴自体はやっと1年経ったぐらいです。ハマったのは学校へ行こう!の復活特番から。丁度フォエバコン最終日の報道があり、メンバーの名前もうろ覚えだったのですが、その幸せな光景に惹かれ調べ始めました。学校へ行こう!をリアルタイムで毎週見ていた世代なので、懐かしさと愛おしさであとは転がりこむだけでした。思春期に見向きもしなかったジャニーズに、大人になってからハマってしまいました。(ここだけの話、まだ自担という言葉に慣れておりません)

中でも長野くんは、私の中に唯一無二の存在として流れ込んできました。
整った堀の深い顔立ち、配置完璧のパーツ、透き通った鼻筋、薄くて可愛い形の唇、エグい二重に白い肌、撫でたくなる頬骨、王子様みたいに柔らかい髪、特徴的な福耳、まるで聖母のようなアルカイックスマイル、鍛えあげられ栄養の行き届いたたむちむちの筋肉……外見の情報だけでも最高です。今日も最高にカッコ良くて美しいよ長野くん!

これでやんちゃ心を忘れない40代だっていうんだからたまらない。眺めれば眺めるほど、追いかければ追いかけるほど、彼は魅力の塊で、どんどん深みにハマって行きました。
誰よりも男らしい実行力を持ち、ストイックな努力家で、ひとつのことをとことん追求するオタク気質だけど、それを昇華する術も知っている。それでいて常に謙虚で、周りの人を常に気遣い、大きな優しさで包み込んでしまう。その居心地のよさと同居する、パワフルな「好き」というキラキラした気持ちに忠実な姿勢は、自分と重なるところもあり、ある意味で憧れる姿でもあります。

長野くんを生で確認できたのは、舞台を縁あって2回鑑賞に行くことが出来た時のみ。ミュージカル自体も大好きになりましたが、演じている役者さんたちのことも大好きになるような、ハッピーで幸せに満ち溢れた空間でした。今思い返しても、現実味のない非日常の空間を、あそこまで暖かく作り上げた場は、他に知りません。作品を愛する全ての方々のお人柄が出ていた舞台だと思っています。長野くんがとっても楽しそうで、彼が素敵な作品に出会えたことが自分のことのように嬉しかったのを覚えています。



つらつらと書き連ねましたが、以上から分かる通り、私は長野くんを少し神格化して意識しております。もちろん同じ人間だとはわかった上でですが、手を合わせて崇めたくなるような、アガペーに似た気持ちが何処かにあり、好きな人たちの中でも別格の場所に置いています。(行き過ぎた愛情だとよく揶揄されます)今でもその気持ちに変わりはありません。




突然流れ込んできた「結婚」というパワーワードは、そんな神聖さを破壊するのに充分な効力をもって、響いてきました。

何の気なしにSNSを覗いたら、飛び込んできた文字列。ワイドショーの動画を眺めて、その後は記憶が曖昧です。お昼前にようやく届いた日付指定の白い封筒を携えて、なんとか家を出て、気がついたらいつも通りの行動を取っている自分がいました。(メイクをした記憶が無いのに、アイメイクだけしっかり施してマスクをしていることに気がついた時は、恐々としました)

とにかく暫くは何の感情も浮かばず、Twitterに投稿しようとしても、書いては消しを繰り返すうちに平気で1時間経つような、何が起こったか処理しきれないような状況でした。あまりに突然で、言わなくちゃと思いつつ祝福の言葉も浮かばなければ、辛いとか失恋したとかそういう感情もありませんでした。ほとんど半日宙ぶらりんで、夢のようにぼんやりとした日常を送っておりました。少しも実感として響いてこない、だって神様が結婚するんですから、ただ文字列の事実だけを確認する作業でしかなく、それが一体どういうことなのか、という考えに至るまでは大変な時間がかかりました。2.5次元が3次元に近づいていく事象を理解するのはとても大変でした。


時間が経ち、ようやく沸々と「辛さ」が湧いてきます。

『久しぶりに6人揃って歌い踊る夢みたいなステージを生放送で見ることが出来るのに、どうして現実を突きつけられなきゃならないんだ…夢を見させてくれ…』


そもそも長野くんは「誰かのもの」ではないのですが、アイドルは「みんなのアイドル」である、という認識が少なからずあった私にとって、「結婚」というのは「ただ1人を永遠に守る」誓いを立てるものであり、アイドルという不可侵の領域を侵すものだ、という「アイドルのタブー」を、ようやく身を以て実感出来たと思います。Feel your breezeを鬼リピートしていたので、泣きそうになっては涙を堪えるを繰り返し、ようやく夜を迎えます。


日テレ系音楽特番「ベストアーティスト2016」に出演することは、以前より判っていたことでした。そして日付指定のメッセージは、この日の生放送での報告を必ず控えているぞ、というメッセージでもありました。4時間の生放送までの時間、もう生殺しというか死刑宣告を待つような思いというか……Skypeで友人に向かって「いっそ殺せ!」とのたうち回っておりました。他担の皆もやはりダメージを受けていて、アイドル、特にジャニーズの結婚というのは、やはりファンにとってとてつもなく大きな出来事なんですよね。ヘッドラインニュースになるほどの取り上げられ方。普段目立つ方ではない自担のお祭り騒ぎは、言葉では言い表せない非常に複雑な思いでした。

Feel your breezeが始まった瞬間、一日堪えていた涙が溢れ出して来ました。びっくりするほど号泣しました。最後に井ノ原くんが長野くんを引き寄せた時、画面から溢れる尊みがすごくて直視できませんでした。(オタク語彙力)結局、いくらファンが感情をゴタゴタ煮込んでも、大好きなアイドルが動いて喋って笑ってくれただけで、あっという間に人は元気になるから凄いですね。結婚しようが彼らはプロのアイドルで、そこにいるだけでパワーがある。号泣しながらそんな当たり前のことを、少し忘れかけていた自分に気が付きました。びっくりするほど一瞬で、夢みたいな時間でした。(実際メドレーなので一瞬だったんですけど)


そして最後、緊張した面持ちで出てきた長野くんを見て、まるで自分のことのように心臓が破裂しそうでした。噛まずに報告できるかな、どんな文章を選んでくるのかな、受けたメンバーはどんなコメントするのかな。

何より、本人の口から「結婚」の二文字が出ることに怯えていました。その瞬間、色んなものが崩れ去っていきそうな気がしていました。しかし、そこは天下のジャニーズ事務所。この二文字を一切使うことなく、個性溢れる祝福のコメントをする様子に、本当に気を遣ってくれたことへの感謝の気持ちでいっぱいになりました。そして、やはり彼らのプライベートにここまで気を遣わせてしまうファン心理を、自分が大きく持っていることが彼らに本当に申し訳なく、ずっと持っていた罪悪感は大きくなるばかりでした。


選曲がHONEY BEATでした。
Beautiful Worldを歌うことはわかったいたので、もう1曲何が来るかな、なんて前日まではワクワクしていたのですが、ここへ来てそのことが完全に頭から抜けていたので、HONEY BEATと言われた瞬間に、崩れ落ちました。どこまでいってもアイドル!少なからずショックを受けている人たちへ向けての「笑って」というエール。そんなの笑わない訳にいかないじゃない。すべてを見越した選曲は、一生ついて行かなきゃ…という気持ちにしてくれるんだから、歌の力ってすごい。アイドルって凄い。

そして、他Gからのサプライズ。
囲まれて花束を渡される姿、曲中もメンバーから何かとフューチャーされる姿、曲後半に総出で胴上げされる姿、どこを切り取っても幸せすぎるぐらいに幸せな光景で、どの場面でも長野くんはどこか照れくさそうに微笑んでいて、胴上げから落ちそうになって本気でびっくりして目を丸くしている姿とかもう本当に長野くん!って感じで。まさしくBeautiful World。結婚すると人は美しくなるって言うけど、長野くん本当最高に美しいよ〜!!


その時にはじめて、「あぁこんなに素敵な人を好きになってよかった。この人が愛されてる世界は間違ってなくて、そんな人が覚悟を決めて一人の女性を選び、人生の門出を迎えることは、なんて喜ばしいことなんだろう」と、ようやく素直に思うことが出来たのです。


長野担は恵まれています。ただでさえ結婚報告のプロトタイプが少ない環境の中、この報告の形はひとえに長野くんの人柄がそうさせたものであり、こんなに気を遣ってもらえて、ファンとしてこの上ない喜びです。自担最高にいい男です。ファン歴1年でもこんなに感じ入るのですから、それこそデビュー当時から応援している方々も、誇らしかったんじゃないかと思います。


だけど、だけど。
本当に嬉しいの。本当に。生放送までが一区切りで、2016年11月29日という日は、忘れようのないものとなりました。一日かけてアイドルの結婚というものに向き合い、こんなにも人様の結婚について考えた日はないってぐらい、貴重な感情の起伏を味わいました。だけどね、


今日また一日、ツイッターへも投稿することなく渦巻いた感情は、「やっぱりしんどい」に尽きるんです。


恋とか愛とか尊敬とか憧れとか、そういう一概には言えない感情を、全部一心に受け止めてくれていたんだな、と改めて認識しました。
「自担が結婚する」というのは、自分の中にある複雑な感情と絶対に向き合わなければならない。そんな強制イベントです。今回とてもとても痛感いたしました。


だけど、彼らは。というより、私の大好きな長野くんは、いつだってファンのことを第一に考えてくれるんだと伝えてくれただけで、もう充分すぎるぐらいなのに。また私達の複雑な感情を、手を広げて受け止めますよという覚悟まで示してくれて、もうこんなの、こんなの感情の行き場がない。ありがとうしか言えない。一生応援するって誓うしかない。

それらを内包した「しんどさ」は、抱えていて気持ちの良いものでは決して無いですが、あの生放送から丸1日経った今、新たに思うことは、「家庭ごと支えたいからお金払わせて」
なんです。悲しきオタクの性が復活してくるぐらいには、私もなんだかワンステージ強くなれたような気がしてます。
……何と戦ってるんだ?って感じですが、そんな野暮なこと言わないで。本気で好きなんだから仕方ないじゃん!となんだか開き直ってきちゃいました。


とにかく、これから「自担の結婚」というパワーワードを食らう可能性のある皆様にお伝えしたいのは、「強く生きる」ことと、「本尊は裏切らない」ことと、「とにかく動いて喋る自担を見ろ」以上3点です。


まだもうしばらく私は、このハマってしまった複雑すぎる迷路から抜け出せそうにないので、そっとしておいて下さると幸いです。


精査してない支離滅裂の文章で申し訳ありませんでした、読んでいただきありがとうございます。


長野博さん、この度は本当におめでとうございます。
V6と周りの人とファンにこれでもか!というぐらい愛される長野くんが、やっぱり大好きです。

「Wait for you」がシングルカットされなかったワケを追い求めてみる。

※初記事のため前置きがダルいです。本題は3ポチめから。


  • ついに開設してしまいました。こんにちは、はじめまして。"HUMA"と申します。

2015年11月、V6に突如ハマってからこっち、常に小躍りを忘れない毎日を送る壁打ちハッピー野郎です。とうとう140文字では壁が足りなくなり、もっと広い壁を求めて彷徨っていたら、はてなブログ流れ着きたどり着きました。

ハマることはないだろうと思い込んでいた3次元アイドル、ジャニーズという現実の桃源郷、V6という二次元みたいな繊細さを持つアラフォーアイドル。語り尽くすには語彙が追いつきませんので、楽曲やパフォーマンスを中心にV6への熱をぶつけていこうと思っております。

先人様がもうやり尽くしてることばかりかもしれませんが、はじめての体験が多く知能が5歳児ぐらいに戻っています。そのため稚拙な部分が多いと思いますが、ご容赦ください。



  • さて素敵なブログが多々ある中、私の文字おこし欲(造語)(ニュアンスで察して)に火をつけたのは、コチラのブログ様でした。




豊富な音楽知識から導き出される分析力と、音楽への造詣が浅くてもV6の楽曲超スゲエ!ことが伝わってくる文章力に見事に刺激され、


で、こう


V6の魅力をセケンにもっと広めたい!とかそんな高尚な目標では全然…っ*1、全然なくて……いや声がデカかったら全然やるけど、金もないしカラオケですぐ喉潰すし、おウチでシコシコお勉強ばかりもそこまでしていないモラトリアム学生が出来ることといえば、ネットの海でわめき散らすことぐらいです。
自分のために自分の考えてることの可視化と、きっと読んでくださるような気がする何人かのフォロワーさん(二階席見てる~?ありがと~!)へ向けて、ぼちぼち書き記していけたらと思っています。
しかしリンクが入れやすいなぁ。なんて使いやすいんだはてなブログは!(手をすり合わせる動き)






  • 冗談は顔だけにして、早速書き連ねていきましょう。



Wait for you」とは



・2015年7月29日に発売された、V6の3枚目となるベストアルバム「SUPER Very best 初回生産限定B盤」に収録されている楽曲。

レディ・ガガのシングルのほとんどを手がけ、ワン・ダイレクションらのプロデュースも行った"RedOne"が大人のダンスチューンをV6に書き下ろし! 作詞はDef TechのMicro


ウィキペディアとかローチケHMWさんの記事よりなんとなく抜粋


上記からもわかる通り、ハンパなく豪華な、
誤解を恐れず言えばめちゃくちゃマニーの掛かっている制作陣であるにも関わらず、ベストアルバム限定曲なんですよね、コレ。

しかも初回生産限定B盤のみ収録という、CD付き握手会券たたき売りもビックリの超攻めた姿勢。


ついでにA盤・B盤・通常版・Loppi&HMV限定盤で、すべてボーナス収録曲が違うという所業。当時のファンの複雑な悲鳴が聞こえてくるようです。なんてこった。当時まだ平和なパンピでよかった、いやよくない。


※余談ですが私はこの(ロッピーHMV盤を除く)3つの新曲を「20周年3部作」と呼んでいる。
※V6にしか表現できない特異性が非常に高い3曲、別記事で書かねばならない(勝手な使命感)



そんな3部作の中でも、歌番組で新曲として披露されたのは「Wait for you」一曲のみ。
歌番組だけ追っているような人からすれば、2015年5月発売のシングル「Timeless」に次ぐ、シングルカットの新曲だと勘違いするだろう。実際私はしていました。ファンになってから限定曲であることを知りました。


謳い文句はどの番組でも「世界的プロデューサー」が手掛けた「デビュー20周年ソング」に統一されていたように思う。あとはダンスチューン程度の肉付けだったような。
歌番組だけ追っている(以下略)、『あれ、V6ついこの前も新曲出してなかった?それもなんか記念系の歌じゃなかったっけ?』と思ってしまうだろう。完全にその当時の私です。おおきに!






そう、つまり何が言いたいかというと


「Wait for you」(を含む20周年3部作)は、
完全にヲタク向けの、ファンを狙い澄ました楽曲である。ということ。


ファンへのギフトと言っても差し支えないぐらいに、思いきったプレゼントだと主張したいのです、私は。
今回のブログタイトルはこれに尽きます。回収しちった。以上!解散!

(雑誌等を全く追えていないので、どこかで公式見解があったらご愛敬、ということで)



これは現時点で最新*2のリリースシングル「Timeless」と比較していくことで、その特徴がより鮮明に浮かび上がってくると思います。








Timeless」と「Wait for you


まず、「Timeless」の概要はコチラ。

・V6の45作目のシングル曲。2015年5月8日発売。
・20周年イヤー第一弾、“絆”をテーマにした作品である。

ウィキペディア大先生!


率直な感想としてこの2曲は全くジャンルが違うと思っています。

まずテンポ。Timelessが98~100ぐらいなのに対し、Wfyは130前後ぐらいか。この時点でTimelessはダンス向き楽曲ではない、と思う。あんなにガシガシ踊るのはV6ぐらいではなかろうか。
「EDM」と聞いて最初に思い浮かんだのは、ダブステ系の内臓に響く、重たくてBPM180ぐらいあるクラブミュージックなので、Wfyでも「遅い」と感じるぐらい。(しかしV6の楽曲の中では速い方。このあたりの楽曲マジックについても後記したいです)

(けどRedOneの作る曲ってミディアムテンポが多い。Timelessからの流れでよりEDMらしさを増したものを製作するには、丁度良い采配だったのかな~というのは独り言です)


シングルカットされたTimelessは、ウィキペディア大先生にも記述があるように、一貫した具体性の強い作品です。
何しろ売り出す側が“絆”をテーマに、と言い切ってますし、カテゴライズしやすい、言い換えれば「とっつきやすさ」がある。
その割に受け手の印象は多様に別れる(卒業ソングとか*3)あたりが、広い意味で(日本語の含蓄の深さとかも含めて)「JーPOP的」だな、と感じる。

このタイプの切ないバラードテンポ+打ち込み+シンフォニカルに上品に仕上げる作品は、2007~10年にかけてJ-POPで流行った手法です。(featしやすいミリヤさんとか14人ぐらいで踊る人たちとか)
Timelessはそのあたりを上手くマッシュアップしてテーマを敷き、さらにジャズを基調とした複雑すぎる構成のダンスを付け加えることで、V6という‟グループの具体性”を持った普遍的な楽曲に昇華させた作品である、と言えます。

まぁぶっちゃけ言い換えると「シングルカットしても売れる」曲に売り手側が落とし込んだ楽曲。カップリングもアニメとのタイアップだし。


ちょっと貶してるように聞こえるかもしれませんが、私はこの曲、なんで3月発売に間に合わなかったんだ…!と悔やむぐらい好きです。5月て!絆について特に何にも感じられない時期!
BPM100って丁度人間の歩くスピードと同じぐらいなんですよね。聞いててリラックスする3つ打ちと綺麗で特徴的な高音リフは、一度聴いたら虜になっちゃいます。





では、「Wait for you」はどうかというと。

まずとにかく抽象的。日本語部分、ほとんど英語から直訳してませんか?というレベル。あっここ進研ゼミでやった!みたいな。
音楽番組で披露されても、楽曲の歌詞や内容についてはほぼ語られなかった、と認識しています。わかりやすいカテゴライズは「EDM」という楽曲特性のみ。それぐらい、強烈なメッセージ性のある楽曲なのだ、ということ。

有名どころで言えば「Let it Be」*4のように、繰り返し多用される「I wait for you」のフレーズ。
この曲ね、例えばワン・ダイレクションが歌っても通用するヤツだと思うんです。
わかるかな…ちょっとこれ以上の語彙が無くなりました、頼む伝われ。


楽曲のパワーが強すぎてもう纏めちゃいますけども。
以上を踏まえ「Wait for you」は、抽象的だが一貫して壮大なメッセージ性のある作品である、と言えます。作ってる方のことを考えれば当たり前ですが、とっても洋楽的。Timelessとは対極ですね。

つまり重要なのは、この壮大なメッセージソングを誰が誰に向けて歌うかという点。








  • 「Wait for you」がシングルカットされなかった理由


さて、ここまで書き連ねたらもう何が言いたいか判っていただけたかと思うのですが(というかもう書いちゃってるけど)、「Wait for you」はV6からファンへ向けた、超限定的なメッセージソングである。ってことです。

ここにシングルカットされなかった理由の半分ぐらいが詰まっていると思います。もう半分はね、大人の事情。(後述します)


デビュー曲から最新シングルまでの45曲をコンパイルした最強のベスト盤を出すにあたって、各店舗特典は勿論、名前を刻んだBOX仕様のものを出したり、V6チームはファン心理をとっても理解した戦略を敷いてますよね。

正直なところ、「ベスト盤に新曲がついてるよ!」というやり方は、従来のファンからすればあまり嬉しくない手法です。
だってもう持ってるし。ウォークマンに同じ曲何曲入れさせるつもりです?MFTPに関しては4曲目ですよ?


新規の私としても、20周年3部作はシングルカットして、~此処から~とHELLOはカップリングで良かったのでは?と思いました。(で、シークレットにBTW。この方が収まりよくない?)


ここで大人の事情。シングルカットでは資金が回収できないからです。おそらくこれがもう半分を占める理由です。
……これ以上の追及はやめましょう、エンタメ商売は世知辛いですね。


それでも財布を緩めてしまう、知らないうちに全形態コンプしてしまうファン。なんていじらしい生き物…

しかし、シングルカットして大衆に発表するものではなく、レンタル屋さんでも聞けない*5曲にすることで、「買ってくれたファンへ向けた」曲であることを殊更に主張しているように思います。プレゼント精神でベスト盤に3つも新曲つけちゃうのは、中々に太っ腹な姿勢です。大手事務所ならでは。


そして見事に狙いは成功。音楽番組で披露されることも多かったためか、ファン以外の目にも留まる想いのこもった一曲と相成りました。
非公式ですが、毎年恒例の「ジャニーズ楽曲大賞2015」では、アルバム限定曲であるにも関わらず総票2位を獲得しました。


「I wait for you」「僕がいるfor you 僕がいる」「一緒に来てくれないかい」…これらのフレーズがすべてファンへ向けて歌われたものである、とファン側が実感をもって聞くことができるのですから、特に長く追って来た方にとってはたまったもんじゃありません。トニセンが歌う「一緒に来てくれないかい」が「一緒に生きてくれないか」に聞こえてしまうのも無理はないですし、そんなの顔を覆ってしまいます。





さて、長々と語ってきましたが、今回のタイトルについての結論は以下の通りです。



命題:「Wait for you」は何故シングルカットされなかったか?


A:楽曲のメッセージ性の強さをファンに向けてのみ狙い撃ちし、強い顧客満足を得るため




大人の事情云々も重要なファクターのひとつですが、おそらくV6チームが最初に打ち出した指標はこのアンサーであっただろうと推測します。
優しい言い方にすると「ファンへの感謝の気持ちをあらわす何かをしよう!」っていうね。あら簡単。


そんなことは皆さん百も承知だったとは思うんですけど、こうやって様々な事象から日本語に可視化しないと納得できないんです、ぼく…





二回目以降もこんな感じでひっそりと続けていけたらいいなと思っておりやす。

ありがとうございました。

*1:ラブセン~V6と秘密の恋~より、主人公ちゃんの主なセリフ

*2:6月8日発売決定しましたね!

*3:最近のネクジェネでリスナーの高校生が発言、目からウロコなトニおじさん

*4:レリピー…ホワイトデー…ウッ頭が

*5:取り扱いは通常盤のみ。「BTW」がSecretTrack扱い